こんにちは。浅見です。一気に暑くなってきました。
いよいよ夏ですね。屋外での作業が厳しい季節になってきました。
先日も炎天下の作業中、倒れそうになってしまいました。（汗）

さて電動車椅子業界も熱くなってきました！
高負担高福祉国家 北欧スウェーデンからペルモビール社の最新型Ｆ３が続々入荷しました。

今までの概念を覆すようなスタイリッシュなデザインと性能です。
では細かい部分を見ていきます。

◆振動の少ないサスペンション

従来の電動車椅子と大きく違う点は、前後に独立して配置された４箇所のサスペンション機能です。

キャスターにサスペンションを組み込む事例は、今までの電動車椅子にもよくありましたが、
最新型Ｆ３のサスペンションはキャスターを保持しているフレームごと動く構造なので、
振動が本当に少なく、ワンランク上の乗り心地です。
徹底的に見直された新型プラットフォームは低重心で重量を中央に集中させる構造なので、
段差の乗り降り、地面の凹凸で揺れが少ないです。

「この少ない振動のお陰で電動車椅子に乗れた！」
というユーザー様もいらっしゃいました。

車椅子の振動が一番の問題になるユーザー様には最適な機種だと思います。

同社のＣ４００と振動を比較しても、圧倒的にＦ３に軍配があがりました。

◆昇降の安定感

また、昇降機能が付く場合、従来機種は支柱１本のアクチュエーターで昇降していましたが、
新設計の3点支持APティルト/エレベーターで昇降しますので、昇降を上げた時の安定感が抜群でした。

◆コンパクトな全幅

全幅もコンパクトです。
前モデルのＣ３００（廃盤）の幅を踏襲しています。

従来フルスペック車（電動昇降、電動リクラ、電動ティルトなど）ではどうしても
ある程度全幅がありました。

ところがこのＦ３はフルスペックであるにも関わらず、
全幅（タイヤの外々）は６１０mmに収められています。

（注）乗る人によって、座幅が変わりますのでアームサポートが一番広くなる場合があります。

◆操作系、コントローラーも一新

従来はオプション扱いだったオムニという高価な操作システムが標準装備になりました。
このコントローラーいろいろ細かくセッティングができるのですが、扱っていてとても便利な機能を紹介します。

それは姿勢のメモリー機能です。
例えば①乗車姿勢　②運転姿勢　③作業、食事姿勢　といったように
３個の姿勢を自分自身で簡単に設定、再現できるようになっています。

この姿勢のメモリー機能の使い方については後日記事にアップします。

意外にお客様に喜んでもらえるのは、走行速度と積算距離が表示される点です。
よく後付でスピードメーターを取り付ける改造をしていましたが、
こちらはオプションではなく標準搭載です。
たまにお客様に会った時に積算距離を見ると、
意外と凄い距離を移動されているので、驚きます。

ジョイスティックのデザインがコックピット気分になれます。

こちらは手元が見えにくい人などのディスプレイ

◆豊富なカラーバリエーション

オーシャンブルー

ラジアンレッド

サンバーストオレンジ

ミッドナイトブラック

今まで輪に入荷したカラーは以上です

他にも
ギャラクティックグリーン
パワーピンクが選べます。

◆拡張性の高さ

電動ティルト機能
電動リクライニング機能
電動昇降機能
電動下腿長調整機能
電動エレベーションフットサポート
の主要機能に加え

操作力が弱い方向けのコンパクトジョイスティックライト（操作力　50ｇ）

更に力が弱い方向けのミニｼﾞｮｲフォースセンサー（操作力　10ｇ）

◆豊富なアクセサリ  
ブルートゥースによるアイフォーン、アンドロイド端末の遠隔操作
、USBの充電器などのアクセリー類も豊富です。

ブルートゥースに関してはこちらも参照してください。
https://koborin.com/2017/05/03/5641/

USB充電器

フォーファンクションスイッチ

などなど。

オプション機能のコ・パイロットについての記事はこちら
https://koborin.com/2016/11/18/5267/

電動ティルト、電動リクライニング機能と座位保持装置の完成用部品が認められた場合には、
公費対応で出荷が出来る場合もあります。

（オプションの内容や仕様により、差額実費になることもあります。ご相談ください。）

車いす工房輪では、常時Ｆ３の試乗車を用意しております。
ご興味の有る方はお気軽にご相談ください。

※施設病院での試乗、営業エリア内でのご試乗、ご来訪によるご試乗は無料です。

是非、F3の紹介動画をご覧ください。
https://youtu.be/uWysek14Owk