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2018.10.27

側屈・回旋機能を使って休息姿勢をとることで、呼吸が楽に。

障害名強直性脊椎症候群
お客様の要望弱い力でも操作できるように
車種EMC-250:今仙技研
機能P-5搭載、超軽量・小型スイッチ

※ハイネルの前身モデルP-5(ピーファイブ)の製作事例です

導入の決め手

「苦しくない。」

今回のお客様は気管切開をされていて、苦しい時や就寝時には人工呼吸器(トリロジー)を使っています。今までもティルト・リクラ搭載の車いすに乗っていましたが、仰臥位(仰向け)になると呼吸に苦しさを感じていました。そのため、休息姿勢を取る際は人工呼吸器を使用する必要がありました。

ところが、P-5独自の動きによって、人工呼吸器を使用することなく休息姿勢をとることが可能になりました。 →側屈・回旋機能で体(特に胸郭)にひねりを加え、休憩姿勢をとることで呼吸を保つことが出来ました。 このことについては、我々もご本人もとても驚きました。

「目線を変えられる。」

ご自身では首の可動域に制限があるので、視界が限られていました。 自宅でテレビを見る際に、ティルト・リクラをしてしまうと角度の問題で見ることが出来ませんでした。

この問題を解決するために、“回旋”機能を使用しました。
テレビと並行に並んで休息姿勢を取り、そこで回旋機能を使い体の向きを変えることで視界を広げることが出来ました。

こだわりの操作部“弱い力でも操作できる”

P-5の機能を使用するには、12個のスイッチが内蔵されたコントローラーを使う必要があります。

ですが、今回のお客様は力が弱く重いものを持つことが苦手でした。

更に指の可動範囲が狭いため、コントローラーの改良が必須でした。

12個の機能のうち、特にご自身で操作する必要がある機能9個に絞って、小型スイッチボックスを作りました。

また、弱い力で操作出来るよう、超軽量のスイッチを採用しました。

それにより両手で軽々と操作可能になり、ご自身であらゆる姿勢をとることが出来ています。

※ヘルパーさんが操作するための標準コントローラーも装備しています。

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