こんにちは三浦です。
一般社団法人日本車椅子シーティング協会”Japan Association of Wheelchair and Seating”(以下JAWS)が実施する『第10回シーティングエンジニア講習及び認定試験』にコボリンから三浦・栗田が参加してきました。
2017年車いす工房輪の時代にJAWSに加盟し、現在は浅見が理事のひとりです。
JAWS公式HP↓
JAWSが定義するシーティングを抜粋します。
「主に障害者や高齢者を対象とし、
食事や休息など人が必要とする日々の動作や、
就学や就労やスポーツなどの社会活動を実現するために、
おのおのの座位姿勢を最適化するアプローチを、
私たちは『シーティング』と呼びます。」
事前に座学をオンラインで学び、講習には様々な業種の方が集まりました。
理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、福祉事業所職員、施設職員、介護職、我々の様な補装具業者などなど…。
それぞれのジャンルがバラバラなグループになる様に予め席が決められ、そのグループで実技・実演をしたり、とある症例においてどういったシーティングが望ましいかをディスカッションし発表を行う。というのが講習の内容でした。
…えぇ~取り急ぎここまで三浦の割に真面目に文章を打ちましたが、これまた…なかなか大変でした。面白かったけど。
車いす等の補装具を作っていく際、多くの場合は当事者(家族・介助者)、医療関係者(医師・セラピスト)、補装具業者にて打ち合わせを重ねた上で製作に入っていきます。
チームアプローチと呼んでいます。(まぁコボリンは病院を通さない場合も多いですがそれはまた別の話)
先述べたように全部で5~6組あるグループは様々な業種が入り乱れる集合体ですので、一つの症例に対してアイデアや意見が無数のブーメランのように飛び交います。
投げっぱなしで戻ってこないブーメランが多いですが…(笑)
よし!この方にはティルトリクラが必要だ!
このケースなら立ち上がれるから足漕ぎで身体を動かした方が良いぞ!
いやいや!介助者が分かりやすい仕様じゃないと使えない!
ハムストリングスの短縮があるから前傾姿勢だ!
新リクラなら背ずれしにくいぞ!
アンカーサポートで前ズレ防止だ!
え、ちょっ待ってハムストリングス…新リクラ…えーっと…滝汗(僕 / 業界歴8年目)
まさに未曽有のチームアプローチ大渋滞が巻き起こるわけです。
僕が盛大に渋滞を助長していたかもしれませんが。
ただまぁ新鮮で楽しかったです。
他の業種の方々や講師の方々の意見を聞けるのは貴重です。
講義内容ではシーティングに対する考え方の変化が時代と共に変化している様に感じました。
「安楽な座位を保持する」という静的姿勢に比べ「姿勢を変えたりしながら自分で活動する」と言った動的姿勢へのアプローチが増えている実感がありました。
試験の結果は…
三浦・栗田共に無事に合格しました~!!
これからもシーティングに関しては勉強あるのみですが一安心いたしました。
今後もコボリンメンバーが様々な知識を蓄えて、より良いものが作れる会社でありたいです。
それではまた!