もっと知りたい!電動車いす|電動車いすの機種や道路交通法のはなし

こんにちは! 『車いす工房 輪』サポートライターのこばやしです。
以前コラムで、手動車椅子・簡易電動車椅子・電動車椅子の違いについて書きましたが、
今回は、電動車いすについてもう少し詳しくご紹介します。

 

電動車いすとは

 

バッテリーとモーターを搭載しているのが電動車いすなら、簡易型電動車いすも電動車いすに分類されるのでしょうか。
障害者総合支援法の補装具種目一覧を例に分類してみると、次のようになっています。

普通型

バッテリーとモーターを搭載し、ジョイスティックで動かす一般的な電動車いすです。時速4.5kmと6.0kmのものに分かれます。
手動に切り替えて本人が操作することはできません。

 

簡易型

簡易型電動車いすのことです。
簡易型電動車いすはさらに「切替式」と「アシスト式」に分かれます。
ジョイスティックと手動を切り替えて走行できるのが切替式で、タイヤを漕ぐときに電動モーターが操作のアシストをしてくれるのが「アシスト式」です。ちょうど電動自転車のような感じです。
 
 

その他座位が変化するタイプ

「リクライニング式普通型」「電動リクライニング式普通型」「電動リフト式普通型」「電動ティルト式普通型」などの名称で分けられます。
 
 
一般的に、電動車いすといえば、「普通型」またはティルト・リクライニングなど「座位が変化するタイプ」のものを指します。「本電動」「フル電動」と呼ばれる場合もあります。
一方、簡易型電動車いすのことは敢えて「簡易型」や「簡易電動」などと呼ぶことが多いです。
 
ちなみに、いわゆるシニアカー(ハンドル型)も電気で動く点では電動車いすに分類されます。(※大きさや走行性能などに要件あり)
 
 

電動車いすの種類

 

電動車いすの種類はさまざまあり、あらゆる機能と特徴があります。
ここでは「車いす工房 輪」の主要取扱メーカー機種の一部を、簡単にご紹介します。

〇F3(ペルモビール)

スウェーデン生まれの電動車いすです。4輪それぞれ独立したサスペンションの効果で少しの振動も吸収。

ペルモビールF3

〇TDX-SP2(アメリカインバケア)

最大30cmの昇降可能で、まるで立っているような視界が広がります。
TDX-SP2に搭載されたLINX(リンクス)というコントロールシステムはかなりハイテク。
スマホと接続することで、電動車いすの設定を変えることも可能になるのだそう。

TDX-SP2 アメリカインバケア

〇EMC-930(今仙技術研究所)

電動ティルト・リクライニングが標準搭載。ティルトしながら座面が前へスライドするので、重心が後方に偏ることなく、後ろに転倒する心配が少ない。

呼吸器・呼吸器用バッテリー・加湿器を積める車いす

〇BRIDGE-ブリッジ-(CTM社)

全幅が58cmのコンパクトサイズ。
サスペンションがついていないので、ジョイスティックの操作がダイレクトに伝わります。
普通型のBRIDGEを改造し、電動ティルト・リクラ機能を搭載したのがブリッジTR。

らくらく多機能車いすブリッジTR ⑤走行性能解説

〇クイッキーサルサM2ミニ(サンライズメディカルジャパン)

とにかくコンパクトなクイッキーサルサM2ミニ。中輪駆動で全幅54cmというスマートさにおどろきです。もちろん電動ティルト・リクラも搭載可能。

世界最小幅電動ティルト式 サルサミニ

 

道路交通法と電動車いす

 

道路交通法(第2条第1項第11号の3)において、電動車いすは「身体障害者用の車いす」に含まれます。
さらに、道路交通法(第2条第3項第1号)で、身体障害者用の車いすは歩行者とみなされているため、
電動車いすは歩行者扱いとなります。

 

「車いす工房 輪」で取り扱うのは、普通型や、座位が変化するタイプの電動車いすです。
操作方法のカスタマイズや姿勢変換機能など、簡易型では難しいさまざまな改造を加えることで、さらに進化した「超電動車いす」になるのです。

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文/こばやし
電動車いすユーザーで、SMA(脊髄性筋萎縮症)2型による四肢体幹機能障害
介助を受けながら在宅ワークをしている
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