こんにちは! 『車いす工房 輪』サポートライターのこばやしです。
以前コラムで、手動車椅子・簡易電動車椅子・電動車椅子の違いについて書きましたが、
今回は、電動車いすについてもう少し詳しくご紹介します。
電動車いすとは
バッテリーとモーターを搭載しているのが電動車いすなら、簡易型電動車いすも電動車いすに分類されるのでしょうか。
障害者総合支援法の補装具種目一覧を例に分類してみると、次のようになっています。
普通型
バッテリーとモーターを搭載し、ジョイスティックで動かす一般的な電動車いすです。時速4.5kmと6.0kmのものに分かれます。
手動に切り替えて本人が操作することはできません。
簡易型
その他座位が変化するタイプ
電動車いすの種類
電動車いすの種類はさまざまあり、あらゆる機能と特徴があります。
ここでは「車いす工房 輪」の主要取扱メーカー機種の一部を、簡単にご紹介します。
〇F3(ペルモビール)
スウェーデン生まれの電動車いすです。4輪それぞれ独立したサスペンションの効果で少しの振動も吸収。
https://koborin.com/2017/07/07/5715/
〇TDX-SP2(アメリカインバケア)
最大30cmの昇降可能で、まるで立っているような視界が広がります。
TDX-SP2に搭載されたLINX(リンクス)というコントロールシステムはかなりハイテク。
スマホと接続することで、電動車いすの設定を変えることも可能になるのだそう。
https://koborin.com/2018/06/28/6724/
〇EMC-930(今仙技術研究所)
電動ティルト・リクライニングが標準搭載。ティルトしながら座面が前へスライドするので、重心が後方に偏ることなく、後ろに転倒する心配が少ない。
https://koborin.com/portfolio/%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E3%83%BB%E5%91%BC%E5%90%B8%E5%99%A8%E7%94%A8%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%86%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E5%8A%A0%E6%B9%BF%E5%99%A8%E3%82%92%E7%A9%8D%E3%82%81%E3%82%8B%E8%BB%8A/
〇BRIDGE-ブリッジ-(CTM社)
全幅が58cmのコンパクトサイズ。
サスペンションがついていないので、ジョイスティックの操作がダイレクトに伝わります。
普通型のBRIDGEを改造し、電動ティルト・リクラ機能を搭載したのがブリッジTR。
https://koborin.com/2019/12/21/9257/
〇クイッキーサルサM2ミニ(サンライズメディカルジャパン)
とにかくコンパクトなクイッキーサルサM2ミニ。中輪駆動で全幅54cmというスマートさにおどろきです。もちろん電動ティルト・リクラも搭載可能。
https://koborin.com/2019/06/21/8395/
道路交通法と電動車いす
道路交通法(第2条第1項第11号の3)において、電動車いすは「身体障害者用の車いす」に含まれます。
さらに、道路交通法(第2条第3項第1号)で、身体障害者用の車いすは歩行者とみなされているため、
電動車いすは歩行者扱いとなります。
「車いす工房 輪」で取り扱うのは、普通型や、座位が変化するタイプの電動車いすです。
操作方法のカスタマイズや姿勢変換機能など、簡易型では難しいさまざまな改造を加えることで、さらに進化した「超電動車いす」になるのです。