車いす工房輪のユーザー様が携わった書籍の紹介をさせて頂きます。
車いす工房輪が製作しているP-5をペルモビールのF3に初めて搭載したのが、今から2年半前でした。
その初期モデルに乗って下さっているのが、今回ご紹介する神崎優花さんです。
神崎さんは、大学在学中にP-5を導入されました。
その頃、インターンとして日本IBMで働いていました。
就労中はヘルパー制度が使えないので、気楽に何かを頼むことが出来ない環境にありました。
疲れた時や身体が痛む時に、休息が出来ないということは大きな問題でした。
電動車椅子に付随する機能で補えれば良かったのですが、
身体に変形がある神崎さんの場合、通常のティルト・リクラ機能での休息姿勢は、苦しい姿勢でした。
そこで、担当されるPTさんの勧めで、車いす工房輪のP-5にたどり着きました。
側弯が強い方にとって、真っ直ぐ後ろに倒れるティルト・リクラは休息姿勢ではありません。
P-5の回旋・側屈機能を使用し、自身の身体に添わせた上でティルト・リクラをすることで、休息姿勢が作れます。
前傾姿勢にあわせて、ジョイスティック・モニターを前面に配置し、
P-5のスイッチは手元で操作しやすいように正方形に整列した特注仕様です。
自分で操作が出来て、姿勢変換が出来る電動車椅子で、益々活躍して頂ける事と思います。
そんな神崎さんから、久しぶりに連絡を頂きました。
過去に川崎で行われたサイバスロンで遭遇した際にはとても驚きましたが、
また、他の分野で挑戦をされていた様です。
今回は得意な(といっては失礼な程です)英語を活かし、詩の翻訳をされたとお知らせをいただきました。
今回堀江菜穂子さんの詩の英訳をいたしました、神崎優花です。
東京女子大学の英語文学文化専攻を卒業後、現在は在学中からインターンをしていた日本IBMで契約社員として働いています。
人工呼吸器と電動車椅子(P-5搭載のF3)を使っています。
堀江菜穂子さんの詩は、菜穂子さんが今までの生活の中で感じてこられたこと、心の中で考えたり感じたりしてきた思いによって紡がれています。ひらがなで書かれているため、柔らかな印象を受けるものの、その言葉の中には芯があり、菜穂子さんの強い思いが込められています。
菜穂子さんも私も障害を持っていますが、その詩には障害の有無にかかわらず、誰もがそれぞれ心に響くものがあると思います。 菜穂子さんの思いを沢山の人々に伝えられるよう、一つ一つの言葉に向き合って翻訳してきましたので、是非手に取って読んでいただきたけますと嬉しいです。
神崎優花
工房でも若干数販売しています。
1冊500円(税込み)
送料 郵送で250円
※購入希望の方は、ホームページお問合せフォーム、LINE、電話等でご連絡下さい。
2019
サイバスロン車いすシリーズ日本
カルッツ川崎