2025年12月13日(土)東京品川病院で開催される「第7回 シーティング連携マトリクス研究会」にて事例発表します。
発表タイトルは
「姿勢を“自分で選ぶ”という選択肢 超多機能電動車椅子を用いたシーティング導入事例」
実際にハイネルを使用されているユーザーさんの4年間の経過を導入前と導入後で比較しながら、どのような変化があったのかを「シーティング連携マトリクス」を用いて説明致します。

◆シーティングマトリクスとは?
シーティング連携マトリクス(SCM=Seating Collaboration Matrix)は、その人の状態を「レベル」×「エリア」地図のように表す評価ツールです。
Ⅰ認知機能
ⅡADL(Activities of Daily Living日常生活動作)
Ⅲ清潔行為/皮膚
Ⅳ参加
Ⅴ呼吸循環機能
Ⅵ接触嚥下・排泄機能
Ⅶ起居移動・筋骨格
Ⅷ用具
のエリアに分かれいて、それぞれレベル分けがされています。
良いシーティングによって、円の外側に向かうことを確認していきます。

上の写真は記入の例です。
シーティング前後の変化が一目でわかり、関わる多職種の方が同じ地図で状況の共有ができる点が大きなメリットだと思います。
◆研究会に参加することになった経緯
シーティング連携マトリクスは、どちらかというと高齢者ケアで広く使われている評価方法です。
私たちは、これまでこのマトリクスを使っていませんでした。
そんな中、マトリクス作成者であるOT串田英之先生から「ハイネルの導入事例で発表をしてみませんか?」とお声がけ頂き、今回の参加となりました。
自分でシーティングを決める、自分で姿勢を動かすという今までにない用具を使ったケースの発表をマトリクスに当てはめて行う予定です。
今回の発表では、
“自分でシーティングを決める”
“自分で姿勢を動かす”
という、従来にないアプローチを、マトリクス上でどのように整理できるかをお話しします。
◆実機を持ち込みます
当日はハイネルの実機も持ち込みます。
機能説明ではなく、姿勢の変化が生活にどう影響したかを実際に見ていただくためです。
リアル参加の方は、ぜひハイネルに触れてみてください。
オンライン参加の方で興味を持たれた方は、いつでもお気軽にお問合せください。
どれほど介助が必要な状態であっても、自分で自由に姿勢を変えることは、人として欠かせない権利だと考えています。
マトリクスの項目が“外側へ動いた”という事実を通して、きっと議論が広がると感じています。
実機デモを交えながら、「現場で実際に起きた変化」をお伝えします。
◆書籍の紹介
シーティング連携マトリクスに興味のある方には、こちらの書籍が参考になります。
『シーティングでわかる生活ケア』
(単行本 – 2021/11/18稲川 利光 大渕 哲也 亀井 克則 木之瀬 隆 串田 英之 光野 有次 著)

執筆者のPT大渕 哲也先生にハイネルの旧モデルP-5にご試乗いただいた動画もあります。(懐かしい映像です)
シーティング連携マトリクスver2021(日本語版 紹介スライド)解説動画
※SCMはシーティング連携マトリクス研究会の所有物です。
◆最後に(お詫び)
告知が遅くなり、すでに参加申し込みは締め切られております。申し訳ありません。
リアル参加される皆さま、当日よろしくお願いいたします。
浅見



