P-5eye(車いす工房輪×オリィ研究所合同開発)誕生のきっかけは、山梨にお住まいの本宮さん方からいただいた1通のメッセージでした。
本宮さんはALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症しています。
「ALSで筋力が低下しスイッチが使えないのだけれども、自分で姿勢を動かしたい。オリィ研究所の視線入力装置OriHime eyeを使っているので、車いす工房 輪のP-5となんとか組み合わせて使えるようにしてください。」
その連絡を受け取り組んだのがP-5eyeです。
本宮さんの生き方を追いかけているドキュメントの中でテレビ取材を受けました。
オリィ研究所での取材の日。本宮さんが視線入力を使い、自分の意思で姿勢を自由に変えたはじめての瞬間でした。
ご自分でスイッチ操作が出来ない方が、視線入力で、姿勢を三次元的に変換させた初の事例です。大きな一歩でした。
こちらの予想を超える角度まで体を曲げたり、伸ばしたり。
さらなるご要望、改善要求もありましたが、本宮さんからは「夢のよう」との感想を頂きました。
試乗後に「生きる目的が増えると明るくなれるし頑張れます 感謝です。」とコメントもらいました。
本宮さんは、その後気管切開の手術を受けました。
その後も、P-5eyeに乗りたいと連絡があり、現在改良中です。
体が動かなくなっても自分の意思で、自分で姿勢を変える。
それは決してわがままではありません。贅沢ではありません。
人として極めて根源的な、当たり前の要求です。
好きな時に、好きな姿勢をとってください。
本宮さんの自分らしく生きる姿が映されていると思います。
もし山梨でご覧になれる方は、是非見てください。
YBS山梨放送 2月13日(木)18:15〜
P-5 紹介ページも是非御覧ください。