「電動車いす」を盛り上げよう!
そう思って今年はホームページに力を注ぎました。
昨年までは主に、機能の紹介をしていました。
ですが、電動車いすを盛り上げるには機能よりも、
“それを使う人”にフォーカスする必要があるのではないかと考えました。
そこで、実際に電動車いすを使ってどんな生活をしているのか。
工房輪のユーザーさんにご協力いただき、インタビューを試みました。
日常の活動や、自立生活のことなど、
一歩足を踏み込んでお話を聞かせて頂きました。
また映画「こんな夜更けにバナナかよ」の車いすを作らせて頂きました。
の作中で使用された電動車いすを製作させていただきました。
試乗イベントや展示会への参加も多く、外に向けて「開けた」1年になりました。
こどもたちに向けた体験会や、福祉センター、
工房での試乗会など。
沢山の方に乗っていただけました。
支えてくれた皆様に感謝します。
そして。
今年は電動車いす初体験者を100人以上生み出しました。
子どもたちに電動車いす体験をさせても、これらはすぐに売上につながるわけではありません。
ユーザーさんに声をかけてもらって、運転の仕方を教わる。
こういう経験って大人になっても忘れないと思います。
そう遠くない将来、この子達は大人になり社会を支える側になります。
その時に出会った当事者に対して、私は関係ないと無関心で距離を置くのではなく、
身近に感じられる人間に育ってもらいたいと思っています。
今年は数字は悪く、経営的には厳しい1年になりました。
数字が厳しいと忘れがちになってしまいますが、
工房輪としては、“社会との関わり”を大事にしたいと思います。
それが事業を長く継続する道だと思っております。
どうぞ来年もよろしくお願い致します。
車いす工房 輪 浅見
それから
2020年から年賀状辞めます。
あけましておめでとうと言いますし、これからも言います。
しかし残念ながら毎年、お客様やそのご家族様がお亡くなりになります。
新年を迎えて清々しい気持ちと共に、
どこか喪に服すような気持ちで、素直に新年を喜べないでいたことも確かです。
ずっとどこか引っかかるものがあり、悩んでおりました。
平成最後の年賀状をもって、車いす工房 輪からの年賀状も最後にさせて頂きます。
紙の良き文化として継承したい気持ちもありますが、デジタル時代にのっかります。
特に今年は100名以上の方々との新しい出会いがあり、
全ての方に年賀状を出したい気持ちはあるのですが、それを続けるとキリが無いということもあります。
今後はホームページで近況を報告します。
また開業以来、年末に発送しているお客様向け紙媒体の「通信」は
引き続き継続させて頂きますので、こちらもお読み頂ければと思います。