ブリッジの走行性能について説明します。
元々ブリッジは普通型のみでティルトやリクライニングが出来ない電動車いすです。
これに当工房の軽量型ティルトベースを搭載すれば
コンパクトで姿勢変換できる後輪駆動電動車いすができるのではないかと思い、ブリッジに電動ティルト+電動リクライニングを搭載した“ブリッジTR”を製作しました。
結果、ティルト角度が深く取れ、取り回しよく軽量コンパクトな車いすが出来ました。
身長172cm、体重73kgの浅見が乗ってみた図です。
小柄なお客様の完成車の試乗です。
モールドの背もたれ形状に合わせて座っていますので、まっすぐには座れていませんし、窮屈な状態です。
座奥も合っていませんね。
それでもコンパクトな感じ伝わりますでしょうか?
ブリッジの最大の特徴は、サスペンション(衝撃吸収機能)がないということです。
ほとんどの汎用車にはサスペンションが付いています。
無いということは路面からの振動が体に伝わりやすい車椅子です。
これはどうすることもできないブリッジのデメリットです。
しかし、サスペンションがないので、車体の沈み込みがなく、思ったとおりスムーズに動きます。
この特徴のメリットとデメリットを足し引きする必要があります。
あとでは変更できまんので、重要です。
しかし前後のタイヤは空気タイヤとノンパンクタイヤを選ぶことができますので、
お好みに合わせた仕様にすることが出来ます。
ノンパンクはパンクしませんので、緊急のトラブルを回避できるメリットがあります。
その他にも屋内使用がメインの方や、外でもよりクイックに動きたい場合には、
旋回性能が変わらずメンテナンスフリーなノンパンクをオススメしています。
少しでも外での衝撃を吸収したい方はエアータイヤをオススメしまします。
段差もエアータイヤのほうが優しく登れます。
空気タイヤは段差で凹みます。
後輪駆動の電動車いすに乗っている人なら体験したことがあると思います。
回転しようとすると、自在キャスターがひっかかって、
予想以上に勢いがついて「ぐわん」と曲がる感覚です。
ところがブリッジはスムーズに動けますので、「くるっと」思い通りです。
本当にスムーズに思い通りに動けます。
一度試乗車に乗ってみてください。驚きます。
前輪駆動車や中輪駆動車もくるっと回れますが、運転にはちょっとしたコツが必要になります。
例えば壁際ピッタリから抜け出す際には、いきなり真横に旋回させると、後輪キャスターが壁にぶつかってしまいます。
ブリッジは後輪駆動ですので、そのまま特に考えることなく直感的に動けます。
電動車いすの運転が難しいと思っている方におすすめしたいです。
らくらく多機能電動車いすブリッジTR の4つの特徴
TはTilt(ティルト)のTです。電動で椅子ごと傾きます。
RはReclining(リクライング)のRです。電動で背もたれを倒せます。
①運転が楽
サスペンションが無いので直感的に運転できます。
②操作が簡単(ティルト・リクラ)
座面の操作は、色分けされたスイッチを押すだけです。
電源は独立しているので、車いすの電源を入れなくてもティルトリクラが出来ます。
③姿勢が楽
50°までの電動ティルトです。座面の除圧ができます。
リクライニングの支点は、人の股関節の高さに合わせて作ってあるので、背中のズレにくさに定評があります。
④超コンパクト
全幅58cm (タイヤ外~外) 全長103cm