トイレの移乗が楽になり、高いところのモノが取りやすくなります。
小柄な方に向けた40cmの移動量を持つ電動昇降ベースを開発しました。
電動車椅子には純正オプションで電動昇降機能を付けられるモデルが多くあります。
しかし、これらのオプションは15cm~30cm程度です。
小柄な方ですと、どうしても30cmでは足りません。
そして最低座面高が高いモデルが多いです。
比較写真を御覧ください。
昇降をさげた状態
左:純正の電動昇降機能付き
右:製作した電動車いす
右は最低座面高がより低く、低床に仕上がっています。
※写真でわかりますでしょうか。クッションを乗せている、座板の高さが大きく異なります。
昇降をあげた状態
左:純正の電動昇降機能付き
右:製作した電動車いす
右は昇降機能の到達地点が純正よりも高くなっています。
サンライズメディカル サルサM2ミニに搭載した例です
電動昇降ベースの3つのポイント
①プラス10cmの移動量で、下にも上にも手が届く
②昇降速度が早い(メーカーオプションとの比較)
③動作音が静か
デメリット
①電動ティルトとの併用はできません。(簡易的な電動リクライニングが搭載できます。)
②体重60kgまで(小柄な方向けの製品です)
サルサM2ミニ+電動昇降ベースの特徴
サルサM2ミニは全幅(駆動輪タイヤの外⇔外)52cmです。
コンパクトな特徴をそのままに、昇降量を増やしています。
座面が床面まで降りる電動車いすがありますが(昇降量80cm程)、
レイアウトの都合上、全幅が広い仕上がりになっています。
電動昇降ベースについて
サルサM2ミニ(後継機種のQ300M)のメーカーオプションは30cmの昇降量です。
スタート位置が高すぎて、床に手が届かない。
台所仕事をするのに、上まで手が届かない。
という声を受けたのが、開発のきっかけです。
純正に比べ、より低い座面位置からスタートして、より高くまで上がれます。
昇降動作の速さと、動作音の静かさにもこだわりました。
この40cm電動昇降ベースは車いす工房 輪のオリジナル製品です。
他社メーカー、他車種にも取付可能なケースがあります。
後付けは出来ませんので、新車を製作するタイミングでご相談下さい。