こんにちは、浅見です。
ここの所来訪者、見学者が多くいらっしゃるようになりました。
この仕事に興味をもって頂いて大変に嬉しく思います。
今回は埼玉県の特別支援学校などの先生方9名が見学にいらっしゃいました。
遠い所ご足労頂きましてありがとうございます。
休みの日を使って、見学に来てくださる熱心さですので多くの質問が飛び交いました。
先生という職種に緊張しながらも、楽しく有意義な情報交換ができたと思います。
事前に先生方から質問があったことを中心にいくつかお話しました。
工房輪は、地域で自立生活をされているユーザー様が多いので
実際に成人された方がどのように生活されているかなど、エピソードを交えてお話しました。
工房の中を紹介し、製作途中の車いすの説明をしました。
ペルモビールF3
実際に電動車いすを体験していただきました。
今仙EMC-930
工房輪オリジナルP-5を含めた3種類の車いすに試乗。
側屈、回旋という初めての動きを体験、体を動かすことの大切さや
姿勢のメモリー機能について説明しました。
前輪駆動車と後輪駆動車の乗り比べや、昇降、ティルト、リクライニングを操作してもらいました。
近所のお店で昼食会を行い情報交換。
このような流れで10:30~14:00までの工房見学となりました。
小、中、高が併設されている特別支援校で、車いすの生徒さんが多く居るのに電動車いすを使っている人が一台も居ないという先生からの話があり、私はそのことに驚きました。
手動車いすを漕げるうちから電動車いすに乗せることには反対意見もあります。
人にもよりますが、私は情操教育の意味でも健常の子とできるだけ同じことができるように、
電動車いすに乗ったほうが良いと感じております。
現在の制度ですと公費支給は難しいのかもしれませんが、出来れば電動昇降機能のついたものですと、
友達と同じ目線になれたりしますので、こういうことがとても大事だと思っています。
先生から頂いた感想です。
・電動車いすの練習は少しでも早いほうがよい。健常の子どもたちが歩き回るぐらいから乗り始めるのが欧米。
共に過ごし、共に成長していくという観点こそが大事。
・今はヘルパー制度が整備され、最低限生きていくためのものは担保されている。それならば、毎日着替えなどの身辺自立の訓練に時間を費やすよりは、好きなことをたくさん経験するために当てたほうがよい。
さて、私たちは自立活動と称していったい生徒にどんなことをしているだろう。
「医療モデル」から「社会モデル」へ。言うは易し行うは難しだが、もういい加減、我々教職員の意識転換がなされなければならないときがきていると感じた。