シャルソンとは、ソーシャルマラソンの略です。
決められているのはスタート地点とゴール地点だけ。
ルート自由、手段自由、休憩飲食自由というゆるーいマラソンです。
走ったり、歩いたり。車いすや杖を使ったり、自転車に乗ってみたり。
皆さん自分のペースで、自分の好きなチェックポイントを回って、
街の良いところを発見しようというイベントです。
今回東村山で第1回目となるシャルソンに、
給○ポイントとして参加しました。
この日は工房業務をお休みして、開放します。
お客様からの手作り品を展示
フォトブック、こんな夜更けにバナナかよパンフレット、お菓子、工具のプレゼントなどを準備。
いつものように「でんどうくるまいすたいけんかい」の、のぼりを立てて準備。
ユーザーの杉浦さん、榎本さんも駆けつけてくれました。
差し入れもいつもありがとうございます。
電動車いすを出して、誰かくるかな??と待っていると…来ました来ました!
一瞬にして工房は観光地のお土産屋状態に。
当日販売したものは以下の通り
カナちゃんの手作りハーバリウム、リース、フラワーポット
木馬工房(八王子)の木工マグネット
フクダさんのはがきとタオル
安東さんのポストカード
「火花散る本格職場体験」フォトブックなど
最近ユーザー様の作品を預かるようになり、工房がにぎやかになりました。
今回も多くの方にお買い上げ頂きました。
ありがとうございます。
そして。この日来たほとんどの人が、電動車いす初体験でした。
ちびっ子から大人まで。
学校の先生率が高かったので、関心も高いように感じました。
楽しんで頂けたようでなによりです。
電動車いすを初体験された方の感想。
「座面を上に上げ、横に歩く人と目線を合わせられることや、
座りながら後ろに倒れ足を高く上げ、まさに大空を見上げる体勢になることの必要性。
車いすに座り続ける人でなくては分からない必然だと思った。」
ご近所から参加の、りりかちゃん。
普段は手動車いすを押してもらっています。
私どもの声かけどおりに操作することが難しいお子様です。
最初は右手で運転。手を添えて走り出し、手を離してもキープして単独で走り続けられました。
2歳半で病気になってから、右麻痺が残っており、利き手は左。
右でしっかり物を握れず、細かい動きも出来ないとのことですが、
麻痺側の右手で自走しました。
その後左手にジョイスティックを入れ替えて運転
こちらでも走ることが出来ました。
初の電動車いすで単独運転。
乗る前の表情とはうってかわり、とても嬉しそうな表情に。
「乗り始めは表情が硬かったですが、最後は声を出して笑ってました。
また、歩かせてあげたい!との気持ちから、長下肢装具で歩行練習をしてますが、自分の意思で動く手段としての電動車いすもありなんだと目からウロコでした。」
「自分で動く練習にもなるかなと、自走可能な車いすを使っていますが、右麻痺がある為に実際の練習は全くしていませんでした。
まさか、電動車いすを右手で微妙に操作するなんて思いもよらず新しい可能性が見えました。」
とお母さん。
後日頂いたコメントです。
「電動車いすは、調整や経験値次第で、もっと沢山の人が楽しめる可能性がある事を発見しました。
自分の意思で自由に動ける幸せ。
そして、横に並んで、顔をみながら、一緒に歩けるって良いですね。
新たな可能性の発見にわくわくしてます〜。
素敵な体験を、本当にありがとうございました!!」
私どもとしても、経験のない分野。
補装具としての電動車いすというよりも、
情操教育としての電動車いすの未来を感じさせて頂いた一日でした。
「情操教育」としての電動車いすの勉強会を行っていこうと約束を交わしました。
シャルソンのおかげで、化学反応が生まれそうです。
来年のシャルソン
もっともっと多くの参加者に来て頂きたい。お待ちしてます。