車いす、電動車いす引取り処分料、引き取った後の使いみちについて説明致します。
車いす工房 輪で販売した車いす、電動車いすは無償で引き取りいたします。

上の写真は処分する電動車いす。
弊所で販売、メンテナンスしている車体は詳しい修理履歴と部品交換履歴を残しています。
ですので、廃棄とか処分とか思えないのです。まだまだ使える場合もあります。
他社で製作した車いすの引き取り処分料につきましては以下の通りです。
・電動車いす 6,050円(税込)※2022年7月1日改定
・その他 応相談
弊所で車いすを作り替え新車と入れ替える場合、引き上げの出張費は頂きません。
引取処分のみのご依頼の場合は別途出張費を頂きます。
※車いす工房 輪とお取引のない方からの処分依頼は承っておりません。
引き上げた車椅子はどうなるのか?みなさん気になると思います。
基本的には耐用年数(6年)が経過して乗り換え廃棄になった場合の説明を致します。
主には5パターンあります。
①海外支援に提供する。


さくら車椅子プロジェクト、希望の車いすといった海外支援事業に協力させて頂いています。
主に、アジア中東の途上国向けです。
多くはリメイク修繕されて、パキスタンやタイで活躍しています。
※希望の車いすはコロナ禍の影響で休止中です。
②試乗車として


程度が良い場合メンテンス・掃除を行い、他の方が車椅子を選ぶ際の参考にしてもらう場合があります。
もちろんクッション、ベルト類など肌に触れるものは廃棄をして、試乗用のものを使用します。
子どもまつりなどで、試乗体験として遊んでもらったりします。
③バラバラにして廃棄


さすがに程度が悪すぎる場合などには分解・廃棄します。
すぐに手に入らない海外製の貴重な部品は一時的な緊急対応用にストックしたりする場合もあります。
バラバラにすると、勉強になりますが、金属(ステンレス、アルミ、鉄)と非鉄(プラスチック、ゴム)など
分別する必要がありますので、とても手間がかかります。
④研究イベント用


せっかくバラバラにするのであれば!と企画したエンジニアによる解体ワークショップ
リバースエンジニアリングといって、分解しながら調べることで勉強します。
この日は電動車いすを一台丸々解体してみました。
リメイクして別の新しい乗り物のおもちゃを作りたいですね。
エンジニア交流会での、電動車いす解体ワークショップの様子
⑤ジャンク・アートの材料に


さすがに形あるもの捨ててはもったいないです。
個性的な形の部品を子ども工作用にストックしています。
子どもたちを集めてジャンク・アートの工作体験のワークショップを行っています。
⑥電動車いす練習用・遊び用に提供
公費支給されることが難しい重症心身障害児・者の練習用にメンテナンス・リメイクして提供することがあります。
現行の制度上補装具で支給される場合には、公道を一人で走ることが支給前提となっています。
そのため交通ルールの判断が出来ないケースでは中々支給が難しかったりします。
しかし、自分で移動できるということは喜びです。
安全な見守りがある中で公園や施設内で遊具として使っていただく用として使う道を模索しています。