工房輪に川崎和男さんご一行がいらっしゃいました。
でく工房 光野さんの計らいです。
でく工房は座位保持装置を作っている「工房」の草分け的な存在で、
その歴史は古く昭和49年から始められている大先輩です。
モールド座位保持は座位保持業者さん、
モールド座位保持に合わせた電動車いすフレームは工房輪で製作することがあり、そのご縁でいらっしゃいました。
※近隣の座位保持業者さん数社との共同の仕事がたまにあります。
光野さんは工房輪で販売製造しているP-5を評価してくださっております。
今回は手動車いすのような車輪付き座椅子にP-5を取り付けた
P-5CHAIRの試作モデルと電動車いす搭載型P-5の2台を用意して、
みなさんに試乗していただきました。
体を伸ばしたり、縮めたり、側屈、回旋という今までにない体幹の動きを体験して頂きました。
川崎 和男 さん
デザインディレクター・博士(医学)
国立大学法人大阪大学 大学院医学系研究科
「 コンシリエンスデザイン看医工学寄附講座」 特任教授 デザインディレクター・博士(医学)
大阪大学・名誉教授 / 名古屋市立大学・名誉教授 / 多摩美術大学・客員教授
ニューヨーク近代美術館 MOMAにデザインされた車いすが永久収蔵されたとか
肩書を聞くだけで緊張してしまいそうですが、実際はとても気さくな方でした。
工房内を見学して、いろいろと質問攻めにあいました。
「電動車いすの重量は一人でも付き添い一人でも持ち上げられるように20kg以下にしなければいけない」と
おっしゃっていたのが印象的でした。
ご本人は折り畳み式普通型電動車いす(重量20kg)に乗っていました。
※ネット上で販売されている市販品ですが、工房輪では取り扱っておりません。
私たちが普段販売している普通型電動車いすで80kg程度、
ティルト、リクラ、昇降など多機能モデルになると200kg超の電動車いすが当たり前ですので、
20kgというのは桁違いな要求です。
様々なプロダクトや材料、先端技術に接している人の発想に驚きました。
20kgの電動車いすをどうやって作るのか?
多機能車いすで実現できたら?などなど
頭の中の妄想が始まりました。
短いひと時でしたが、スタッフ一同とても刺激になる一日でした。
ありがとうございました。
浅見