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2022.04.22

9つの電動機能を搭載し、休みたいときに休める車椅子

障害名脊髄性筋萎縮症(SMA)
お客様の要望背中も足も、自分で自由に動かしたい
車種F3 Corpus/ペルモビール株式会社
機能P-5搭載、姿勢変換用セレクター、軽量ジョイスティック

※ハイネルの前身モデルP-5(ピーファイブ)の製作事例です

9つの電動姿勢変換機能

  1. リフト 30cm
  2. エレベーティングフットレスト
  3. 下腿長調整
  4. 足台フリップアップ
  5. ティルト
  6. リクライニング
  7. 背もたれ上下
  8. 回旋
  9. 側屈

機能の説明

ノーマルポジション
リフト
電動昇降機能で座面が上にあがります。
30㎝昇降する事ができ、隣に立つ人と同じ目線になることが出来ます。
昇降時も、低速で走行可能です。
ティルト
後ろに50度傾けられるので、お尻にかかる圧を背中に移すことが出来ます。
(写真は大体20度程度です)
足台フリップアップ
足台の角度に注目してください。
最大に上げた時は人間の関節可動域よりも急角度になりますが、足を滑らせ足台の縁に足底を置いて、ストレッチをするという使い方をされています。
下腿長調整/エレベーティングフットレスト
電動下腿長調整機能と電動エレベーションフットサポート機能を使用し、足を伸ばしたところです。
 
複合動作
さまざまな機能を合わせて使用しているところです。体が伸びます。

3種類の電動足部機能

足部には日本で導入事例が少ない“電動フリップアップ機能(ペルモビール特注オプション)”を搭載。3機能を合わせて使うことで、足の位置角度が自由自在。ストレスが減ります。

  • エレベーションフットレスト・・・レッグサポート(膝関節)の角度変更
  • 下腿長調整・・・足台の高さ調整
  • フリップアップ・・・足台の角度変更

操作方法の説明

走行、姿勢変換すべて、右手で行います。
走行は軽い力で操作できるジョイスティックで行います。

ペルモビール純正機能は手前のシートファンクションスイッチで操作します。
(昇降、ティルト、エレベーション、下腿長調整、フリップアップ)

弊所で改造した機能は青/赤2つのスイッチで操作します。
(リクライング、背もたれ上下、側屈、回旋、メモリー姿勢1、2)

セレクターという選択式のLEDランプを見ながら、2つのスイッチで押し分けます。
姿勢を記録できるので、スイッチひとつで姿勢を再現出来ます。

ユーザー様の感想

普通の車いすでは、一度乗ると姿勢を変えられない。
これは休みたい時に休めます。
今までは座って2時間くらいで身体に痛みが出ていた。P-5に乗ってからは5時間くらい無理なく座れるようになった。
肘の高さなども微調整でき、会議や電車の中でも絶えず姿勢を変えています。本当に助かります。

遠方に出かけたときのこと。新幹線が止まっていたので各駅停車で目的地に向かったら8時間かかった。
8時間電車に乗りっぱなしだったので、身体を動かせる電動機能に助けられました。
座り続けると背中と腰が痛くなります。“上下機能”を使って背中を伸ばしたり“回旋機能”を使って上半身をねじったり。姿勢を絶えず動かしていました。

特に上下機能で上半身をひっぱる動きは、リハビリでは再現できない動きです。

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