電動車いすと歩むユーザーの物語

― はじめに ―

福祉に関する展示会へ出向くと、障がい者や高齢者を支えるたくさんの機器に出会います。
遠くへ移動するための車や、入浴するための介助用品。
飲食をしやすくする為の器具。
意思伝達装置や、自らパソコンを操作するための入力機器など。

私たちはその中のひとつである
“電動車いす”
という側面から障がいのある方に携わらせていただいています。

電動車いす製作にあたっては、"それを使う人"を知ることからはじまります。
住環境や生活スタイル。どの様な機能があれば、操作することが出来るのか。
一台一台がオーダーメイドです。

一台を作り上げる為に、打ち合わせや仮合わせを何度も行います。
車いす工房輪で製作できる電動車いすは、一カ月にしたら片手で数えられるほどです。
製作中の数カ月間。工房で毎日目にする電動車いすには愛着すら沸いてしまいます。

完成し、わたしたちの手を離れた電動車いすが、ユーザーの足となりどこへ運んでいるのか。
電動車いすに乗ったユーザーがどんな生活をしているのか。
ユーザーの日常のお話を伺いました。

その時々を、自分らしく生きる。

言葉の響きが気に入って、好きになったイタリア。
イタリア語を習い始めて半年後、
"行ってしまえ"と旅立ったイタリア旅行。
現地の方と仲良くなれた事が一番の思い出です。

地域の子供たちと向き合うことで、社会参加。

自分のした結果が、全て自分に返ってくる。
家族と生活していたら出来ない経験をしています。

「棚ぼた人生」で受傷からの職場復帰、結婚、海外旅行。

もし電動車いすが無かったら、
外には出かけず家の中にいるでしょう。
電動車いすのない人生は考えられません。

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