でんどうくるまいすたいけんかい

2018/05/13(日) 東村山子どもまつりに【でんどうくるまいすたいけんかい】として参加しました。

東村山子どもまつりとは、毎年市内の小学校で行われる子供のためのお祭りです。

入場バッジを100円で購入して会場に入ると、一日中遊べ、お昼も買って食べられます。 模擬店、ゲーム、ダンボール迷路、体験会、踊りや太鼓など、企画が盛りだくさんです。

初めての参加だったので、どれほどの子どもが集まるのか、どうしたら子どもが興味をもってくれるのか、電動車いすを使ってどんな企画をしようか、というところから考え始めました。

お祭り当日。

遠巻きに眺める子どもたちと、距離を詰めたい私たち。

初めはドキドキのスタートでしたが、一人、二人と乗り始めると、途切れることなく列が出来、たくさんの子どもたちに体験してもらうことができました!

更には、コボリンのユーザーさんも集まり子どもたちと混ざり合い…それぞれの立場でよい経験になったことでしょう。

子どもまつりに参加するにあたって

半年程前、電動車いすの必要性を広めていくにはどうすれば良いのか考えていた時期があり、他団体の車いすイベントをシェアして、どうすれば良いか?FBで問い掛けました。  

そこに書きこんでくれたユーザーさんのコメント 「学校回った時の子どもさんの食いつきが良いですね。将を射んとすればまず馬を射よ…ではないですけど…大人に興味を持ってもらうには、まず子どもからなのかな…というのも実感としてあります。」  

確かにと妙に納得して、私の目はこどもに向かいます。

小学生に種をまくというのは、いつ花開くかわからないけれどもタイムカプセルの様なワクワク感があります。

そんなことを一体どうやって仕掛けていこうかと考えていたら、実行委員会の方から、車椅子の体験コーナーをやってくれないか?とお話をいただきました。

構想を抱いていたときと、声がかかったタイミングがぴったりだったので二つ返事で参加を決めました。  

子ども達は障がいのある方に対して、先入観が少ない。

人に対して妙な距離を取りだしたり、気を遣い出す前の頃に自然な関わりを持っておけば、その後の関わり方も変わるはずと経験的に感じています。

実際電動車いすに乗っている先輩と話し、電動車いすを自分で運転するという体験はきっと子どもたちの心にも残ってくれるでしょう。

試乗のようす

 

 

ユーザーさんによるデモンストレーション

こどもたちが苦戦していたスロープやクランクを楽々クリアしています。 毎日乗っているので、自分の車いすの幅や運転間隔は熟知しているのですね。堂々とした走りです。 最高のパフォーマンスでした!

さいごに

いやー楽しかった。

子ども達も楽しそうでした。  

はじめて企画した電動車いすの体験会。

「電動車いすに乗ったことある?」の質問をしたところ、全員「ない」でした。

でも今日を境に「ある」になりますので、 まずは一歩近づいた事になります。

列が途切れることがありませんでしたので、延べ人数だと相当人数乗ったのではないかと思います。

面白いもので、本当に運転が上手な子っているんです。

この日は小学4年生の女の子が断トツのナンバー1でした。

小学1年生でも上手な子もいます。

大人でも下手な人はへたっぴ。これはセンスなんでしょうね。 一体なんの能力なのでしょうか、不思議です。

大人達にも乗ってもらいましたよ。 中々難しかったようで、苦戦しておりましたが子どもよりはしゃいで楽しそうでした。  

夢中になって、20回くらい並んで何度も挑戦したのは小学6年生の男の子。 この日一番楽しんでくれたで賞をあげたくなりました。

最後はお手本になるくらい上達していました。 我々スタッフ側からからは「20回少年」とあだ名が付きました(笑)

お祭り参加者の車いすユーザーさんが電動車いすを初体験して頂いたことも嬉しい出来事でした。

時折タイミングを見て、電動車いすキャリアが長い工房のお客様にデモンストレーションでコースを走ってもらい、参加者の皆さまに見てもらいました。 正確で俊敏な動きにどよめきと拍手がおきました。 子ども達の憧れの的です。

この日集結して頂いたみなさんは、日頃地域の中で自立生活をしていたり、バリバリと仕事をされていたり、小学生の1日講師を続けていたり、個展を開催してたり、様々なフィールドで自分らしく生活している方々。

事前にお声掛けして来て頂いた電動車いすユーザーさんもいますが、自ら応援に来て頂いたユーザー様もおります。

ユーザー様に電動車いすの操作の仕方を習う子どもや、順番待ちの大人達とユーザー様が自然に話をしている風景がなんとも嬉しくありました。 こういう経験はきっと記憶に残ることでしょう。  

さぁ、子ども達の心には何かのこったでしょうか?

種まきですから、きっといつか花が咲くのでしょう。

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